以前暮らしていた住宅で様々なトラブルに見舞われたKさまご夫婦。住宅性能、品質に対する熱意が溢れる当社・江田社長の話を聞いたのが新築のきっかけになりました。中学生と小学生の娘さん+ワンちゃんと暮らすご夫婦に、そのいきさつを伺います。
不具合続きのトラウマから、興味を持った住宅性能
ご主人 この家を新築する前に購入したのは、職場に近い築30年ほどの3階建て・2世帯仕様の家です。
しかし、とにかく寒く、配管の劣化や、すがもれ(※)で天井が抜け落ちるといったトラブルが続いて......。修繕を繰り返しつつ我慢しながら10年ほど暮らしました。しかし、光熱費の高さも負担になり、フルリフォームを決意。リフォーム会社数社に話を聞いてみたものの、予算の範囲では全面的な課題解決は難しい状況でした。
※すがもれ(スガモリ):屋根の積雪が原因の水漏れ
悩んでいた時に、インターネットで見つけたのが地元・小樽の江田建設でした。断熱や気密、換気など、住宅性能の詳しい話に興味を持ち、会社を訪ねたことが当社の社長との最初の出会いになりました。
ご主人は「屋根の雪おろし、点検などで屋根に上る必要が無い家」を希望。江田建設は、トタン屋根ではなく耐久性に優れる塩ビシート防水が標準仕様でした。
他にも、「江田社長は、高気密の大切さやパッシブ換気の仕組み、重要性など、快適な住まいに必要な住宅性能について熱く語ってくれた」と、ご主人は振り返ります。
小樽で50年ほど続く鉄工所の3代目であるご主人は、住宅建築と真摯に向き合う当社・社長の姿勢に、ものづくりを仕事とする者同士、共感するものが多かったそうです。
Kさまはリフォームの相談を進めながらも、「今後20年、30年と住み続ける暮らしを考えれば、リフォーム資金をもとに家を新築する方がよいのでは?」と、次第に考えが変化したといいます。
「しっかりとした住宅性能と換気システムを構築するなら、中古住宅をリフォームするより、新築の方が確実です」という当社・社長の意見も後押しとなり、家を新築することに決めました。
土間続きのリビングやキッチン収納、ピアノ部屋などを盛り込んで
新築するにあたって間取りを考える際は、江田建設が過去に手掛けた設計プランを参考に、Kさまが、我が家はどんな配置にしたいかパズルのように考えて、部屋数や間取りの希望を伝え、K邸のプラン作りは進みました。ご主人は、作業スペースがある土間続きの吹き抜けリビングを希望。極力シンプルな暮らしを目指す奥さまは、収納面や暮らしやすさを大切に、さまざまな工夫を盛り込みました。
玄関から土間、LDKまで一直線になっているのが特徴のひとつです。
奥さま キッチン収納は、食器や家電、ゴミ箱まで、すべてが無駄なく収まるように高さや幅を考えています。キッチンの水回りは、手を使わずに足で水栓の出し止め操作ができるTOTOを採用しました。手が汚れている調理中でも水栓レバーを触らなくていいので、とても便利ですよ。
パントリーの扉はアルミ板に穴を開けたパンチングメタルなので、扉を閉めたまま炊飯器を使っても水蒸気が溜まりません。左側の扉は食品庫。冬は外気を取り入れて冷蔵庫代わりに。
リビングに面した部屋には、娘さん用のグランドピアノを置きました。
リビングと2階をつなぐ吹抜階段。
2階の手すりはアクリル板なので、空間が広く、明るく感じられます。
階段を上った先にあるベランダは、ご主人お気に入りの晩酌スポット。家族でBBQをすることも。
ふたりの娘さんの部屋は、いずれ二部屋に分けられる造りです。
玄関の土間やプライバシーを確保したベランダなど、家族が集い、家の中に外の楽しみを取り込む設計が印象的です。
完成した家の性能は?
外壁の断熱はロックウール50ミリ+Q1ボード80ミリ、基礎断熱には押出法ポリスチレンフォーム80ミリを使用しています。また、窓はすべてトリプルサッシを採用。断熱性能を表すUA値は高水準の0.28Wを実現しています。(当社・社長)
工夫したポイントは?
収納方法を工夫したり、きれいに片付けるのが大好きなので、収納量の確保はもちろん、収納扉を壁紙と統一するなど、気持ち良く収納できる細かな造作を希望しました。
また、朝は娘ふたりの支度時間が重なることを考えて、1階の洗面所に加え、2階のトイレも洗面所代わりに使えるように広めの洗面スペースにしていただきました。(奥さま)
2階和室前のトイレは広いので、両親が泊まりに来た時にストレスなく使ってもらえます。ホテルの洗面室をイメージして、落ち着いたトーンでまとめました。
洗面所のペーパータオルをすっきり収納する造作は、奥さまのアイデアです。
引っ越してから3年目。住み心地は?
とにかく、どこの部屋も同じ室温なので快適です。居室はもちろん、バスルームからトイレまで寒さがないのは、高断熱高気密、パッシブ換気を採用した住宅性能のおかげです。(ご主人)
LDKの一角に経理の仕事ができるスペースを作っていただいたので、在宅ワークも快適です。(奥さま)
キッチンに置かれていたワイングラスホルダーは、地元のホテルから依頼されて考案したご主人の鉄工所製。小樽運河のガス灯をイメージしたおしゃれなアイテムが引き立つ、 美しくて心地よいお家でした。