こだわりの「和紙内装」「2階リビング」の家づくり/小樽K邸

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今回は江田清三会長が設計施工を担当させていただいた小樽のK邸にお邪魔しました。

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25年前に自宅を新築したKさんファミリー。子育ても終わり、大きな家は必要ないということで、約32坪のコンパクトな家を建設しました。なお、小樽では住宅と住宅の間に塀を設けるケースが少なく、大雪が降れば、近隣の敷地に雪が流れてしまう懸念もあります。K邸は約60坪の敷地に、建築面積は約16坪(延床面積は約32坪)と、堆雪(たいせつ)できる空間をたっぷり確保することで、除雪時に雪山に雪を一生懸命跳ね上げる負担も減らしました。

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K邸は、外壁はウレタン保温板80ミリに高性能グラスウール24キロ50ミリ、屋根は吹込ロックウール400ミリ、窓は高性能トリプルガラスYKKAPW430の、日射取得率も向上させたクリア色を採用。C値は気密測定の結果、0.17cm2/m2、UA値は0.22W/㎡・Kと高断熱高気密を確保しています。

Kさんは「玄関ホールと一階の主寝室の間には扉を付けませんでした。そして寝る前には家の暖房を切りますが全く寒さは感じませんし、朝も室温が2度くらいしか下がらない。1階も2階も温度差がほとんどありません」と話してくれました。

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江田建設は「暖められた空気は上昇する」という性質を活かし、床下から、地熱と暖房で温めた空気を各部屋に供給し、家全体にフレッシュで暖かい空気を循環させてから、最終的に屋根にある排気筒から排出するパッシブ換気に取り組んでおり、江田清三会長はNPO法人パッシブシステム研究会の副理事長も務めています。

Kさんは「一般の人は住宅の換気には大抵興味を持たないと思うし、私もパッシブ換気については知りませんでした。江田建設のホームページを観ただけでは本当にしっかり換気するのかな、とも思いましたが、実際のところ、家全体が温度ムラなく、良い空気が循環しているので納得です」とのこと。

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階段の上り下りの負担を減らすため、中間に踊り場を設けたほか、幅広、そして緩やかな段差の階段にしました。この結果、2階リビングへの移動の負担が減りました。

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Kさんは「2階リビングは、家の中で寛いでいる時に、通行人やご近所さんの視線を気にしたり、カーテンを下げる必要がないのが良い。歳をとったら2階に上がるのが不便とはよく言われる話ですが、少しの不便は承知の上で2階リビングを選びました。家にはちょっとくらい不便な要素があっても良い」と振り返ります。

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室内の壁や天井は、和紙を採用しました。一般的なクロス職人さんではなく、ふすまなどを施工する表具屋さんに依頼。和紙を1枚ずつ切ってのり付けしていく手間が必要ですが、どことなく優しく暖かい空間になりました。

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最近は室内の天井を高くして開放感を持たせた家づくりも多いですが、K邸は1階は2200、2階は2250と、若干低めにしています。来客でもその点に気づく人は少なく、むしろ床の大きさとのバランスが良くなった印象もありました。建築費用を削減できたり、家の容積が減るので暖房効率が良くなったり、階段の段数を減らせるなどのメリットもあります。

ところで、住宅会社選びはどのように決めたのでしょうか?

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Kさん 小樽の住宅会社に、何社か相談したのですが断熱・換気などについてきちんと説明してくれる住宅会社は江田建設さんだけでした。江田さんはホームページで断熱や換気のことをしっかり書いていて、ご本人も丁寧に説明してくれた。私も、3回目の家づくりなので多少の知識はあったとはいえ、住宅の詳しいことはわからない素人ですから、結局は、人柄を信用できるかどうかに尽きると思う。江田さんは親身なんです。真面目さも伝わってくる。もしこちらに言いたいことが生じたとしても、遠慮せずに言えるかなという思いもありました。結局は人柄が大事です。完成した住まいは、私の要望を踏まえ「間仕切っているようで間仕切ってない、つながってないようでつながっている」家になってとても満足しています。

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江田清三会長 約60ページの詳細見積もりを提示させていただいた時も、ご主人は最初の3ページを見ただけで、信用しているからもう大丈夫だ、と言ってくれました。一度決めたことはブレることなく貫かれる建て主さまです。内装を和紙にしたり、いろいろなアイデアを形にできて、私も大変嬉しかったです。

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